僕が選ぶ2023年ベストアルバムTOP30

ギリギリ間に合いました。やなぎぃです。

今日の昼にブックオフで、外国人の方とお話をしながらCDとレコードを漁っていました。Eminemの"Stan"のレコードを見つけてじっくり見てたら「それいいですよね、classic」って話しかけられ、とても嬉しかったです。彼はシティポップのレコードとNujabesの作品を探していたのですが、いいものは見つかったのでしょうか。

 

さて、今回は僕が聴いた今年のアルバムベスト30を紹介したいと思います。今回は個性的なアルバムがたくさんあったので、できれば聴いた作品を全部紹介したいのですが、そこはグッとこらえて30作品をカウントダウン方式で紹介します。

僕の独断と偏見にまみれたランキングなので、参考程度にご覧下さい。

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(聴いたアルバム、EP、ミックステープです。聴いた順に並べてます)

 

 

では先にHonorable Mentionから紹介します。

 

Danny Brown "Quaranta"

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惜しくも31位でギリギリ入らなかったアルバムです(余計なことを言うな)。ラッパーのDanny Brownの先月リリースされたアルバムです。今作は非常にパーソナルな内容で、Danny Brownが精神的に不安定な時期があったを中心にアルバムが展開されていきます。Danny Brownと言えば一度聴いたら忘れられないあの独特な声ですが、今作では非常に控えめにラップしており、優しく苦しく語りかけます。今作はアブストラクトヒップホップの雰囲気が漂っており、もしそのジャンルが好きな方は是非聴いてみては?

 

花譜 "狂想"

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神椿レコードのバーチャルシンガー、花譜の3枚目のアルバムです。カンザキイオリ氏の描くボカロチックな世界と花譜さんの可愛らしい歌声が凝縮された最高傑作です。オリジナル楽曲「過去を喰らう」の続編にあたるストーリーが語られたり、社会風刺的楽曲も入っていたりと、新たな成長を感じるアルバムです。このアルバムの順位は実はそんなに高くないのですが、どうしても紹介したい理由があって書いています。収録曲「あるふぁYOU」が今まで聴いた花譜さんの曲の中で一番かっこよく、そして幻想的で、非常に衝撃的だったからです。興味があれば是非聴いてみてください。とっっっても素敵な曲です。どうでもいいけど花譜ちゃんかわいい。

 

それでは、気を取り直しまして、ランキングの方に入っていきます。時間もないのでサクッと紹介していきます。まずは30位からです。

 

30. The Lemon Twigs "Everything Harmony"

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インディーロックバンドのThe Lemon Twigsのソフトロックアルバムです。オーケストラと素敵な歌声が綺麗に混ざり合い、終始優しく、そして情熱的に音を響かせています。全体的に神秘的で、しっとりする曲が多く、インディーポップな感じがするのがこれまたいいですね。このアルバムは、とにかく実際に聴いた方がいいです。その方が早い気がします。非常におすすめです。

 

29. Jeromes Dream "The Gray In Between"

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アメリカのノイズロックバンド、Jeromes Dreamのなんとも強烈なアルバムです。耳をつんざくエレキギターの演奏と、脳まで強烈に刺激するスクリームが、全身を奮い立たせます。私はノイズというジャンルがすごく好きなので、このアルバムは僕にぶっ刺さりました。全体で30分もなく非常に短いアルバムですが、満足すること間違いナシでしょう。

 

28. grouptherapy. "I Was Mature for My Age, But I Was Still a Child"

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アメリカのラップグループ、grouptherapy.がパワーアップしてカムバックしました。ダンサブルなビートに乗せてノリノリのラップと歌声が繰り広げられます。ヒップホップの要素もあればR&Bの要素もあり、"FUNKFEST."のようなアグレッシブな曲もあれば、"Peak"のようなバラード風な曲もあり、バラエティ豊かな曲たちを楽しむことが出来ます。どの曲も中毒性があり、ハマる人は絶対ハマると思います。

 

27. The Go! Team "Get Up Sequences Part Two"

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僕の好みにどストライクなアルバムです。イギリスのバンド、The Go! Teamのこのアルバムは様々なジャンルの曲がポップに明るく演奏されています。どの曲もとてもダンサブルで、楽しくノリに乗れるものばかりです。個人的には"Getting To Know (All the Ways We're Wrong for Each Other)"が好きですね。サビや間奏に入ってくるフルートの音が心地よく、比較的静かですが、それでも盛り上がれる、素敵なアルバムです。

 

26. Mr.Children "miss you"

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このアルバムは入れなければまずいですよね。こんなにも衝撃的な作品がまだ聴けるなんて、僕は幸せ者かもしれません。言わずと知れた日本のロックバンド、Mr.Childrenの挑戦的なアルバムです。全体的に暗い雰囲気が漂っており、Mr.Childrenというよりかは桜井さんメインのアルバムになっています。初めて聴いた時は、僕はミスチルを聴いているのだろうか?と思ってしまうほど、ミスチルらしさがないアルバムとなっていて、この衝撃は「深海」を聴いた時と近いものを感じました。ポップとロックはもちろん、ラップにも挑戦している今作は、新たなMr.Childrenの幕開けを示唆しているのでしょう。

 

25. Panchiko "Failed at Math(s)"

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幻のデビュー作品から約20年、再結成を果たしたイギリスのロックバンド、Panchikoの正真正銘のファーストアルバムです。エレクトロニックな演奏がサイケデリックに響き、とてもドリーミーな世界観が広がっています。初めてこのアルバムを聴いた時、あまりにもかっこよすぎて「これはベスト10に入る」と確信していたのですが、まさか他にもいい作品が出てくるとは...。

 

24. Olivia Rodrigo "GUTS"

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シンガーソングライターのOlivia Rodrigoのセカンドアルバムです。グラミー賞最優秀新人賞を受賞したOliviaは、さらにパワーアップしてカムバックを果たしました。今作はロック風な曲が多く、とてもアグレッシブです。先行シングル"vampire"では圧倒的な歌唱力を見せつけ、"get him back!"や"bad idea right?"では強烈なエレキギターの演奏が繰り広げられます。最も注目すべきポップアルバムの一枚でしょう。

 

23. Squid "O Monolith"

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イギリスのロックバンド、Squidの驚異のセカンドアルバム。力強い演奏と、緩急の差の激しい曲の進行など、全てにおいて衝撃的な作品です。ロックに激しく演奏するだけでなく、サックスや不安感を煽るキーボードの演奏などが何層にも重なり、アルバムの壮大さを表しています。先行シングル"Swing (In A Dream)"は個人的に今年のベストに入る程の名曲で、後半にかけての緊迫した演奏は鳥肌が立ちます。今年の最重要アーティストの一組と言っても過言ではないでしょう。

 

22. billy woods & Kenny Segal "Maps"

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順位が低いって言った奴、怒らないから名乗り出てきなさい。という冗談はさておき。アブストラクトヒップホップの重鎮ラッパーbilly woodsと、プロデューサーのKenny Segalによるコラボアルバムです。Kenny Segalのオシャレなビートに、billy woodsのソウルフルなラップが融合し、これぞ「アブストラクトヒップホップ」と言えるアルバムとなっています。今作は様々なアーティストとコラボしており、初心者にも聴きやすいのではないかと思っています。

 

21. Lil Yachty "Let's Start Here."

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billy woodsよりも高いのはおかしいって言ったやつ、お兄さん怒らないから名乗り出なさい。という茶番はここまでにしておいて。ラッパーのLil Yachtyの衝撃作です。僕は"Lil Boat"シリーズなどのミックステープでLil Yachtyを知ったので、ラッパーとしての印象が非常に強く、まさかサイケロックアルバムをリリースするとは思いませんでした。しかもこれがまたカッコよすぎるんです。特に"the ride-"ではエレキギターの音が神秘的に響き渡っており、ラッパーが作った曲とは思わせないほどの良さがあります。僕はこのアルバムを聴いて、さらにLil Yachtyが好きになりました。

 

20. Oneohtrix Point Never "Again"

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アメリカのエレクトロニックアーティスト、Oneohtrix Point Neverの電子音響くアルバムです。僕はOneohtrix Point Neverの曲は聴いたことはあったのですが、アルバムをまともに聴くのは今回が初めてで、ワクワクしながら聴いたのを覚えています。まさに期待通りなアルバムでした。たくさんのエレクトロな音が同時に乱暴なまでに襲いかかってきて、アルバムの壮大さを強烈に感じました。あまり上手く表現できませんね。是非あなたの耳で確かめてみてください。

 

19. Wilco "Cousin"

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インディーロックと言えばこのバンド。絶対的な人気を誇るWilcoがこの度新作をリリースをしました。今作ではインディーロック、オルタナロックを強く感じる作品ではあるのですが、少し"A Ghost Is Born"を連想させられる実験的なサウンドも垣間見えました。初めてこのアルバムを聴いた時は電車の中だったので、上手く音が聞こえず「なんだこれ?」っと思って評価を低くしていたのですが、改めて家に帰って聴いてみたら音の多さや演奏の綺麗さにびっくりしてしまいました。やっぱり僕はWilcoが好きです。

 

18. George Clanton "Ooh Rap I Ya"

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アメリカのミュージシャン、George Clantonの中毒性あるアルバムです。シティポップ...ではありませんが、非常にドリーミーでグルーヴィーな雰囲気が漂っています。個人的には先行シングル"I Been Young"がすごく好きで、聴いていると気持ちよくチルアウトできるので、定期的に聴きたくなってしまいます。まさに「チルウェーブ」!!

 

17. slowthai "UGLY"

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イギリスのラッパー、slowthaiの強烈なナンバーです。あのニュース以来、slowthaiをベストアルバムに挙げる人を見かけないので、代わりに僕が書き残します。今作はフィーチャーアーティストがいなく、全体的にロックでアグレッシブにビートが鳴り響いており、かなり挑戦的な内容です。slowthaiと言えば、強烈なライムと怒りが籠っているボイスですよね(...ね?)。今作ではそれを思う存分に楽しむことができるので、おそらく過去最高のアルバムなのではないでしょうか。現在、性的暴行容疑で起訴されており、それ以来何もコメントを発していないslowthai。今後の動きに目が離せません。

 

16. Armand Hammer "We Buy Diabetic Test Strips"

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billy woodsとELUCIDからなるアブストラクトヒップホップデュオ、Armand Hammerの渾身のアルバムが誕生しました。今作はなんと言ってもビートが強烈すぎます。プロデューサーにJPEGMAFIA、DJ Haram、Run The JewelsnのEl-Pなど豪華アーティストを迎えて完成したこのアルバムはとてもパワフルな勢いを持っています。そして、これらのビートをいとも簡単に自分のものにしてしまうArmand Hammerの強烈なラップは聴かずにはいられません。

 

15. James Blake "Playing Robots Into Heaven"

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あなたも私も皆さん大好き、James Blakeが生まれ変わってカムバックしました。James Blakeと言えば、アンビエントなビートを作ったり、ローファイチックな曲が多かったりと、ふんわりとする曲が多いイメージでした。ですが今作はエッジーなエレクトロビートを使っており、初めて聴いた時は言葉を失ってしまいました。"Loading"はまだローファイっぽさがありますが、"Big Hammer"や"Tell Me"では細かな電子音が羅列されており、それらが全身を響き渡らせていきます。毎回James Blakeを聴く時「過去最高傑作だな!」って思ってしまうのですが、毎回そんなこと思ってたら結局何が最高傑作かわかんなくなりました。はい。

 

14. Caroline Polachek "Desire, I Want To Turn Into You"

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インディーポップシンガーのCaroline Polachekのセカンドアルバムです。前作"Pang"から約4年ぶりのアルバムで、より明るく、よりポップになっており、非常にかっこいいアルバムとなっています。"Welcome To My Island"で幕を開け、"Billions"でしっとりと悲しくアルバムが終わる流れになっており、聴き終わった後は余韻が残ること間違いなしです。メジャーな曲じゃ物足りない!!って方、是非聴いてみては?

 

13. Frost Children "SPEED RUN"

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音楽グループのFrost Childrenによる楽しいハイパーポップアルバムです。アルバムの最初から最後まで勢いのあるビートが炸裂し、聴いていて非常に楽しいです。このアルバムの面白いところは、ゲームのサンプリングがあることです。"FLATLINE"ではヨッシーの鳴き声がそのままサンプリングされており、"SERPENT"では大乱闘スマッシュブラザーズのテーマソングのメロディーに合わせて歌唱されています。バラエティに富んだハイパーポップのアルバムを、是非お楽しみください。

 

12. Jessie Ware "That! Feels Good!"

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ダンスポップの女王、Jessie Wareによるダンサブルなナンバーです。どの曲も捨てがたい名盤で、改めてJessie Wareの凄さを感じました。特に好きな曲は"Pearls"と"Freak Me Now"ですね。この曲は言葉で表さなくても、聴けば絶対に良さがわかると思います!(説明放棄)(やっつけ仕事)(本当にいいアルバムって思ってんのかよ)

 

11. underscores "Wallsocket"

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プロデューサーコレクティブ、six impalaのメンバーとして活躍しているunderscoresのソロアルバムです。エレクトロなノイズを強烈に響かせたビートに誰もが驚くこと間違いなしです。曲の歌詞も同じ言葉を何度もリズムよく繰り返されたり、メロディーに癖があったりと、耳に残るようなフレーズがたくさんあります。ハイパーポップと呼んでも間違いではないですが、underscoresのこのアルバムはハイパーポップでは表せられない独創性があると僕は考えています。それだけこのアルバムはパワフルで楽しくて、とにかく驚きの瞬間ばかりです。こんなにも面白いアルバム、なかなか出くわすことはないでしょう。

 

10. Sampha "Lahai"

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Sampha Is Back!!!!!!! 前作から約6年もの間オリジナルソングを一切リリースすることのなかったR&BシンガーのSamphaが、遂に世界を震わせる作品をリリースしました。今作では、前作で示した持ち味を活かし、ジャズやソウル、エレクトロなどの様々なジャンルを上手く融合した楽曲が繰り広げられていきます。今作は"Spirit 2.0"のようにキックの音が非常に多く、エレクトロなサウンドが全面的に出ています。その音はとても繊細で、神秘的ですが、楽曲は非常に大胆で壮大に演奏されており、これを上手く言語化することはほぼ不可能かもしれません。その何層にも重ねられ、緻密に作られた楽曲は、優しく、そして乱暴に、リスナーの心や脳を刺激し、新たな世界へといざなう道標となるのでしょう。

 

9. Sufjan Stevens "Javelin"

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シンガーソングライターのSufjan Stevensによる感動的な名盤です。先立たれたパートナーに捧げられたこの作品は、今までの集大成ともいえる壮大さが全身で感じられるアルバムとなっています。収録されている曲のほぼ全てを自室にこもり一人で作られたこのアルバムは、フォークやエレクトロなどのジャンルが織り交ざっており、サビではSufjan Stevensに続いてコーラス隊による合唱も印象的です。どの曲も素敵で、それなのに哀しく虚しい気持ちになるこのアルバムは、彼の最高傑作と呼ぶのに相応しいでしょう。

 

8. world's end girlfriend "Resistance & The Blessing"

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前田勝彦氏のソロユニットであるworld's end girlfriendによる7年振りのアルバムです。ブレイクコアやポストロック、エレクトロニックなどの様々なジャンルが融合した曲がギッシリ詰まった、2時間半に渡る大作です。前半ではエレクトロニックなノイズとミックス、ジャブを打つようなキックの音が繰り広げられ、後半ではエレキギターの豪快な音が響くポストロックの曲が集中しています。ところどころsamayuzame氏による語りを入れつつ、"Resistance & The Blessing"の世界へと導いていきます。僕はRateYourMusicにて、以下のようにレビューをしました。

 

まるで、一つの映画を、一人の人生を、一つの祭りを、一つの世界の始まりから終わりを体験したようなアルバムであった。(中略) 非常に不思議な世界観で、破壊的な衝動の中に静まり返った心のような、狂気の中にある小さな神秘のような、幻想的な演奏が繰り広げられた。一つのアルバムが時代を超え、国境を越え、抵抗と祝福の物語をゆっくりと、情熱的に語りかける。

 

7. Asia Menor "Enola Gay"

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チリのポストロックバンド、Asia Menorのファーストアルバムです。パワフルなポストロックの曲が多数収録されており、キャッチーなコードやメロディー、そこに乗せられるスペイン語のボーカルが聴いていてとても心地よいです。僕は、正直チリの音楽がどういうものなのか全く想像がつかないため、聴く前はどんなバンドなのか全く検討が付きませんでした。実際に聴いてみて、度肝を抜かれました。こんなにも希望に満ちた、エネルギッシュなアルバムはなかなかありません。ぜひぜひこのアルバムを聴いてみてください。絶対に気に入ります。

 

6. betcover! "馬"

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柳瀬二郎氏を筆頭に活動する日本のロックバンド、betcover!のアルバムです。8曲のみ収録されたこのアルバムは、約30分近くしかなくとても短いのにとても充実しており、これをベストアルバムに選ぶ人もいるのではないでしょうか。"バーチャルセックス"で強烈なスタートを切り、"フラメンコ"でロックなバラードが繰り広げられ、"炎天の日"で盛り上がりは最骨頂を迎え、"メキシカンパパ"で静かに幕を閉じます。この短い物語を勢いよく駆け抜けていった先には、果たして何が待っているのでしょうか。それはこのアルバムを聴いた者しか知り得ないと思います。

 

5. Black Country, New Road "Live At Bush Hall"

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イギリスのロックバンド、Black Country, New Roadの新曲だけを収録したライブアルバムです。ボーカルも務め、バンドの中心だったIsaac Woodが脱退を発表し、新たな体制となったBlack Country, New Roadは、新曲のみでセットリストを構成し、世界各地でライブ活動を行いました(そのうちの一つがフジロック)。これらの演奏、基、曲は世界で高評価を受け、このアルバムではその中でもロンドンで行われた演奏を収録しています。公式未発表楽曲であったのですが、やはりBlack Country, New Roadの曲は素晴らしく、僕は聴いていて心から感動しました。歴史に残る名盤とも呼べるBC,NRの新アルバム、是非聴いてください。

 

4. JPEGMAFIA & Danny Brown "SCARING THE HOES"

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誰がこのコラボを予想したでしょうか。元軍隊という経歴を持つビートの魔術師JPEGMAFIAとデトロイト出身の奇才ラッパーDanny Brownによる、最高で最恐のアルバムです。大胆且つ巧みにサンプリングされたビートに乗せて力強いラップが炸裂しており、まさにこのアルバムは"HOES"を怖がらせる面白い作品でしょう。中でも"Garbage Pale Kids"では北海道のCMの音声とファミコンのゲームの音声をサンプリングしており、どっから見つけてきたんだよ!と思わず突っ込んでしまうような曲に仕上がっています。個人的に好きな曲は"Steppa Pig"で、*NSYNCの曲がかすかにサンプリングされているビートが激しく耳を刺激し、そのビートをものにしているJPEGMAFIAとDanny Brownの強烈なラップが鳥肌を立たせます。こんなにもやりたい放題している音楽は初めて聴きました。これだからJPEGMAFIAはやめられないんじゃ!!!

 

3. KNOWER "Knower Forever"

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シンガーソングライターのGenevieve ArtadiとマルチプレイヤーのLouis Coleによるユニット、KNOWERのアルバム。Louis Coleの常識にはまらない音楽センスと、Genevieve Artadiの透き通る歌声が綺麗に合わさり、独特の世界観を生み出しています。今作では様々なアーティストがゲスト参加しており、サックスやベース、キーボード、コーラス隊などの演奏がフリーダムに奏でられ、終始KNOWERワールドが繰り広げられています。"The Abyss"や"Do You Like Hot Chords?"などのLouis Cole節が炸裂している曲もあれば、"Crash The Car"などのスローバラードな曲も収録されています。僕はこのアルバムを聴いた時とても感動してしまい、思わず泣いてしまいました。こんなにも素敵で溢れているアルバム、今聴かずしていつ聴くんですか!?

 

2. McKinley Dixon "Beloved! Paradise! Jazz!?"

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アンダーグラウンドラッパーのMcKinley Dixonによる今年最高のラップアルバムです。30分にも満たない短いアルバムですが、最後まで楽しく聴ける美しいジャズラップソングが収録されています。"Tyler, Forever"ではコンシャスなラップが繰り広げられ、非常に切迫した世界観を味わえます。"Dedicated to Tar Feather"ではオーケストラも混じえたビートでシリアスなラップが炸裂します。そして最後に収録されているタイトル曲"Beloved! Paradise! Jazz!?"ではスロウなテンポで流れるジャジーなビートにコーラスを交えて美しく幕を閉じます。もう一度言います。このアルバムは30分もありません。なのにすごく濃密で、充実しているアルバムです。ぜひぜひ聴いてください。

 

1. Parannoul "After The Magic"

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記念すべき1位は、韓国出身のアーティスト、Parannoulによるシューゲイズアルバムです。このアルバムではジャケットにも表されている「一面銀世界」のような世界を音で楽しむことができます。僕自身、韓国の音楽といえばK-POPというイメージがとても強く、他のジャンルの曲を制作しているアーティストがいること、しかもシューゲイズなんて僕には衝撃しかありませんでした。僕はこのアルバムを最後まで聴いた時、これまでにない幸福感に包まれました。どの曲も素晴らしいのですが、特に"Parade"がオススメです。激しいノイズに綺麗な音色を響かせるバイオリンが時折顔をのぞかせ、終始神秘的な世界を味わうことができます。その世界は、最後にたくさんの花火の音と人々の歓声に埋もれ、静かに姿を消していきます。こんなにも壮大でかっこいい曲のほとんどをDAWソフトで完成させてしまっているから驚きです。僕にとって"After The Magic"は今年一番のアルバムです。

 

いかがだったでしょうか?サクッと紹介する予定が非常に長くなってしまい、僕自身もとても驚いています。それだけこれらのアルバムには思い入れが強いため、もし聴いていないアルバムがあれば是非聴いてみてください。

今年も好きなアルバムが沢山あるため、全部紹介できないのが非常に悔やまれますが、またの機会に紹介出来たらいいなと思います。

それではまた来年お会いしましょう。来年もいい作品に恵まれますように。

 

 

そういえばworld's end girlfriendさんの"Resistance & The Blessing"のアルバムをCDで買いまして。。。

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いやでっか!!!!!

 

まさかレコードサイズで来るなんて思わなかったです。今年一の買い物をしました...(笑)。


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僕の名前も乗ってます。一生の宝物ができました。

 

追記(2024/03/26)

今更何を書き足すんだよって話なんですが...。

先日PinkPantheressの"Heaven knows"を聴きました。僕は、なんで去年のうちに聴いておかなかったんだろうと後悔しております。f:id:YanagiesMusic:20240326111357j:image

様々なアーティストとのコラボで知名度を一気に上げてきたPinkPantheressのファーストアルバムです。R&Bという一つのジャンルにおさまらず、エレクトロニックな要素をふんだんに使っており、とてもダンサブルなアルバムになっています。PinkPantheressの透き通る歌声もいいのですが、どの曲のビートも思わず身体が動いてしまうようなものになっており、最後までノリノリで楽しめます。NewJeansっぽさを感じる雰囲気が、どこか私たち日本人との親近感を覚えますね。

さて、このアルバムの順位についてですが...。

 

なんと驚異の5位です。

 

わかってます、高すぎって言いたいですよね。順位変わりすぎって言いたいですよね。わかってます。でも僕にとってこのアルバムはそれくらい衝撃を受けました。もし興味がありましたら是非聴いてみてください。今年のサマソニにも出演することが確定しておりますので、要チェックです。

2023年のお気に入りソング、ベスト5

Your Favorite Music in 2023(Your Favorite Music in 2023 Advent Calendar 2023 - Adventar)の13日目を担当します、やなぎぃです。

 

本来なら9日に公開する予定だったのですが、FaceBookのログインが1ヶ月経った今もエラーが発生してログインできない状態が続いているため、急遽別のアカウントで書いております。早急な対応をお待ちしております。

 

さて、本題に入りましょう。今年も沢山の作品がリリースされたわけですが、その中でも僕が最も面白いと思った作品を5つ紹介します。今年は例年に比べて非常に多くの作品を聴いたので、非常に面白い選曲になったと勝手に思っています。よろしければ見ていってください。

それではいってみましょー。

 

1. Algiers "Irreversible Damage" Feat. Zack De La Rocha

昨年末にリリースされたAlgiersのシングル。アルバム「Shook」は今年の2月にリリースされたので、今年の曲としてカウントさせていただきます。Algiersは「ゴスペル版Death Grips」と評されているように、ノイズロックを感じる強烈な演奏に盛大なバックコーラスが響いています。Franklinのパワフルなボーカルが響き、Algiersの世界観に引き込まれた直後に、キーボードで奏でられる不協和音の乗せてRage Against The MachineZack De La Rochaのラップが炸裂します。初めて聴いた時はあまりにもの衝撃に「今年のベストが決まった」と思ってしまいました。それだけこの曲には来るものがあります。今年のナンバーワンソングです。是非聴いてください。

 

2. Sampha "Spirit 2.0"

Sampha is back!!!!!!!!!!!!!!!! 前作「Process」から6年間一切オリジナルソングをリリースしていなかったSamphaが遂に新作をリリースしました。ラッパーからも引っ張りだこである彼の才能を感じたい方は、この曲は絶対聴くべきです。R&Bシンガーでありながらも、まるでラップのビートのようなとんでもない量のキックの音には毎度驚かされます。そこにふわっと身体が浮いてしまうような浮遊感が漂っており、まさに今年を代表する一曲だと僕は確信しています。

 

3. JPEGMAFIA & Danny Brown "Steppa Pig"

まさかこの二人のコラボが実現するとは、誰が予想したでしょうか。アルバム「SCARING THE HOES」からの一曲。どの曲も素晴らしいのですが、特にインパクトが強かったこの曲を紹介します。*NSYNCの「Gone」がかすかにサンプリングされているこの曲では、スタートからDanny Brownの強烈なラップが繰り広げられており、突如耳をつんざくほど鋭い音をかますとてもエッジーなビートを、いとも簡単にモノにしてしまっているところに心を奪われました。後半からJPEGMAFIAの優しいラップが流れてきますが、ビートの強さに負けず存在感を放ち続けています。あなたもJPEGMAFIAの世界にいざなわれてみませんか?

 

4. Squid "Swing (In A Dream)"

アルバム「O Monolith」からの先行シングル。前作「Bright Green Field」で批評家から絶賛され、今作ではよりパワーアップしたSquidの曲を楽しむことができます。開始から摩訶不思議な雰囲気が出ており、曲が進むにつれて演奏が徐々に過激になっていきます。ロックだけにとどまらず、エレクトロなサウンドやサックスの演奏などが重なっていき、非常にカオスな状況なのにそれがとても魅力的で「かっこいい」と感じてしまう、そんな曲です。先日来日公演を終えて、今ノリに乗っている彼らの曲を、今のうちに聴いてみては?

 

5. Parannoul "Parade"

韓国の若手アーティストParannoulのアルバム「After The Magic」からの一曲。僕自身、韓国はK-POPのイメージが強く、シューゲイズというジャンルを扱うアーティストがいることに心から衝撃を受けました。激しいノイズに綺麗な音色を響かせるバイオリンが時折顔をのぞかせ、終始神秘的な世界を味わうことができます。雰囲気はまさにこのアルバムジャケットのように、辺り一面銀世界が広がっているような感じがします。そんな銀世界は、最後にたくさんの花火の音と人々の歓声に埋もれ、静かに姿を消していきます。こんなにも壮大でかっこいい曲のほとんどをDAWソフトで完成させてしまっているから驚きです。年齢も素顔も公開していない謎に包まれたアーティストから、目を離さずにはいられません。

 

いかがでしたか?知っている曲はございましたか?

もっと曲を紹介したいところですが、そこはグッとこらえて5曲のみの紹介とさせていただきます。今年は非常にたくさんのアルバムを聴きましたので、今年が終わる前に今年のアルバムのランキングTOP50を紹介しようと思います。まだまだ聞き逃しているものが沢山ありますので、そちらが終わり次第取り掛かります。

さて、来年はどんな一年になるのでしょうか。今のところGreen DayとThe SmileとEverything Everythingがアルバムをリリースすることを告知していますが、どれから聴きましょうか...。とても悩みますね。

 

以上です。これにて失礼いたします。

2022/12/24の曲紹介 (ill peach "COMATOSE")

とても久しぶりに曲紹介をします。しばらくこうして曲の紹介ばっかりしていたいですね。SNSを見てるとどうしてもストレスで具合が悪くなってしまうもので...。

 

というわけで曲紹介いきましょー。

 

本日紹介する曲はこちら!

 

ill peach "COMATOSE"

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昨年デビューした、Pat MorrisseyJess Corazzaの2人からなる、ロサンゼルス出身のオルタナティブポップデュオのill peachから一曲。こちらは今年リリースされたシングルで、僕がここ最近クセになって繰り返し聴いてるので是非紹介したいと思いました。

ハイパーポップとまではいかないですが、とても破壊的なポップノイズが響くビートが特徴的です。そこにJess Corazzaの透き通ったボーカルが入り、より迫力のあるものになっています。今年リリースされた曲の中でもかなり面白いものとなってるので、刺激的な曲をお求めの方にはぴったりかと思います。

 

少しでも気になった方は是非聴いてみてください!

(下のURLをタップすると曲が聴けます)

https://youtu.be/447UUGf1p08

 

2022年のお気に入りソング、ベスト5

Your Favorite Music in 2022(Your Favorite Music in 2022 Advent Calendar 2022 - Adventar)の18日目を担当します、主催者のやなぎぃです。

 

どうも、去年ぶりの更新です。いかがお過ごしでしょうか。

現在めぐみんのコスプレをしながら書いております。それがどうしたって話なんですが、とりあえず現状報告ということで書いてみました、はい。明日のテストが怖すぎて鬱。

 

さて、冗談はこのくらいにしましょう。今年も沢山の曲がリリースされ、この一年を彩ってきたわけなんですが、今回はその中から僕が最も心に残った曲を5つ紹介します。意外と思い返してみると脳に浮かばないものなんですよね。でもこういう機会に振り返ることで、自身の音楽に対する愛を深めていけるのではないのでしょうか。皆さんも時間があればSpotifyのいいね欄を見てみてくださいね。

それではいってみましょー。

 

1. JID "Dance Now" Feat. Kenny Mason

 

 

アトランタ出身のラッパーJIDのアルバム「The Forever Story」からの一曲。J. ColeのレーベルDreamvilleのラッパーとしても知名度が高いです。個人的にはこのアルバムが今年一番良かったと思っています。JIDのラップスキルには毎度毎度驚かされます。ライムの速さ、フロウ、単語の発音の仕方など、一つの曲でいろんなことを披露してしまうスキルの高さは誰にもまねできないものだと思います。そして重要なことはしっかりとリリックに書き残す...イカれてる(褒めてます)。キャリアはまだ浅いですが、新人にしてベテランである彼の作品は絶対に聴き逃してはいけないと思います。

 

2. Everything Everything "Shark Week"

 

 

これ、アルバムがとてもいいもんですから、どの曲にしようかすごく悩んだんですよね...。結局一番再生数の多い曲をピックアップしました。イギリスのバンドEverything Everythingのアルバム「Raw Data Feel」からの一曲。前作に比べてエレクトロの要素がぐんと強くなっており、その中でもこの曲は一番ポップでノリやすく聴きやすい曲だと思います。個人的にはシンセサイザーの「ジャン!ジャン!ジャン!」って感じの演奏と、二番のサビから三番のヴァースにかけての演奏が好きです。かっこいいんだよな、なんか、こう、だんだん天に向かって身体が浮上していく感じがするの、とても気持ちがいいんですよね。是非ぜひ聴いてください。

 

3. Flume "Highest Building" Feat. Oklou

 

 

イケメンDJのFlumeのアルバム「Palaces」からの一曲。去年はToro y Moiをフィーチャーした「The Difference」をとても聴いていたので、アルバムに収録されるのかと期待していましたが、スルーされてがっかり...。この曲は...とにかくミックスがカッコいいですね。耳を殴るようなエレクトロノイズとOklouの透き通るボーカルが融合して、摩訶不思議なFlumeの世界へといざなわれていく感覚が、何度聴いてもたまらないです。最高ですね。でも「The Difference」はアルバムに入れてほしかった...。

 

4. Joji "Glimpse Of Us"

 

 

日本人枠ですね。Filthy Frankという名でYouTube活動を行っていたキャリアのあるシンガーソングライターJojiのアルバム「SMITHEREENS」からの一曲。Lo-FiとR&Bが混ざった独自のスタイルで失恋を歌った、物悲しい曲です。悲壮感漂うピアノの演奏に、聴いていてこちらも苦しくなるJojiのボーカルが、サビで何重にも重なり、リスナーに襲いかかってきます。二番のサビが終わった後のハミングはいつ聴いても涙が出そうになりますね。おそらくJojiの中でも一番いい曲なんじゃないかなっていうほどの出来です。アメリカのシングルチャートのトップ10にもランクインしたヒット曲なので、一度聴いてみてはどうでしょうか。できればMVも合わせてお楽しみください。きっとあなたの心に残る作品となります。

 

5. Kendrick Lamar "The Heart Part 5"

 

 

今年一番の名曲です。毎度毎度名盤をこの世に送り出しているラッパーKendrick Lamarの5年ぶりとなるアルバム「Mr. Morale & The Big Steppers」がリリースされる数日前にサプライズでリリースされました。あまりにも衝撃で、リモート授業受けてる場合じゃねぇと思ってそっちのけで聴いてしまいました(おいおいダメだろ)。ジャケットに写っている6つの手は、元アメフト選手で殺人事件の容疑者となったO.J. Simpson、今も問題を起こし続けている天才ラッパーKanye Westヘイトクライムを自演して逮捕された俳優Jussie Smollett、アカデミー賞授賞式でコメディアンのChris Rockに強烈ビンタをかました俳優Will Smith、元NBAバスケットボール選手の故Kobe Bryant、ストリートを代表する元ラッパーの故Nipsey Hussleのものです。MVでは、Kendrick Lamarの顔がこれら6人の顔に次々と変わっていくというもので、すごく衝撃を受けたのを覚えています。この曲では黒人の「カルチャー」を皮肉りながら取り上げ「黒人同士で命を奪い合っている現状をカルチャーと呼ぶのはもううんざり」と訴えるものとなっています。ヴァース3では、故Nipsey Hussleの視点で語られ、とても胸を打つ内容となっています。この曲のリリース後、PnB RockとTakeoffが射殺される事件が起きてしまったのはご存じかと思われます。今一度この曲がリリースされた意味を考えるべきなのではないでしょうか。

 

以上で僕の紹介を終わります。いかがでしたでしょうか。知っている曲はありましたか?

他にも紹介したい曲はまだまだありますが、それはまたの機会にこちらのブログでまとめます。今年も今年で沢山の作品が出ておりますので、皆さんも振り返ってみてはいかがでしょうか。来年も楽しみですね。個人的にはAlgiersのアルバムが良作の匂いを放ってるので、いい一年になると思っています。

 

それでは。御後が宜しいようで。

今年の曲ベスト5

Your Favorite Music in 2021アドベントカレンダーhttps://adventar.org/calendars/6781 )の16日目担当のやなぎぃです。

 

ごめんなさい。

 

初めに、公開が遅れてしまったことについて謝罪させていただきます。言い訳も理由も話すつもりはありません。今日中に公開しましたので許してください。

 

さて、今年も豊作な1年でした。1月から12月までアルバムの年表なんか作ってみたいと思いましたが、それはひとまず置いておきまして...。この記事では、僕が今年リリースされた曲の中で良かったと思う曲を5つ紹介させていただきます(これらに優劣をつけるつもりはなく、どれも同じくらい良い曲であることをここに記します)。

それではいってみましょー。

 

1. Baby Keem, Kendrick Lamar "family ties"

 

 

今年の曲と言われて、この曲がスッと思い浮かびました。去年からほぼ無言を貫いてきたKendrick Lamarが従兄弟であるBaby Keemとコラボした曲であり、リリースされる前からかなり話題になっていました(あくまでBaby Keemが主体なので間違えないように)。2人のパートはそれぞれビートが違い、それぞれの持ち味が活かされた曲になっています。グラミー賞にもノミネートされましたので、受賞するのを祈るばかりです。

 

2. Silk Sonic "Leave The Door Open"

 

 

こちらも余裕で思い浮かびました。Bruno MarsとAnderson .Paakのコラボプロジェクト「Silk Sonic」のファーストシングルです。一言で言って、とてもゴージャスです。何よりも演奏がとても煌びやかで、少し聴いただけで惚れ込んでしまいました。是非聴いてください。

 

3. DJ Mashiro (2) "bluenoisegloomybeats"

 

 

OMOIDE LABEL様からリリースされたDJ Mashiro (2)さんのEP「二重写し」からの一曲です。僕がなぜこの曲を紹介しているのかといいますと、それは「ノイズ」です。僕はノイズのジャンルが好きでよく聴いています。そんな僕にとってこの曲はどストライクでした。ドラムの音やその後ろで流れる暗く鈍いサウンドが合わさり、まるでclipping.の"Enlacing"を連想させられるような重い雰囲気が漂った曲になっています。ノイズ音楽が好きな方はすぐに気に入るでしょう。僕のHighly Recommended Songです。

 

4. Armand Hammer & The Alchemist "Sir Benni Miles"

 

 

billy woodsとELUCIDからなるアンダーグラウンドヒップホップグループ、Armand HammerとプロデューサーのThe Alchemistのコラボアルバム「Haram」からの一曲です。4分の3拍子で展開されるThe Alchemistのビート、それに合わせないようにスピットされるライム。お互いのリズムがバラバラなはずなのに何故か合ってしまう、そんな曲となっています。一風違う曲に触れてみたい方にオススメです。

 

5. Yanagie "Cream Puff"

 

 

これ書こうか悩みました。

そう、この曲は僕が今年の5月にリリースした1stシングルなのです。当時は失恋から立ち直れず、その上思い描いていた幻想(大学生活)を打ち砕かれ、精神状態が極限まで落ちぶれていました。冗談抜きであの時は死んでいてもおかしくありませんでした。ほんの少しだけ安定した時、僕はこの気持ちを何らかの形で残す必要があると思い、僕が好きな「音楽」に全て詰め込むことにしました。そして2、3週間の歳月をかけてこの曲を完成させました。この曲は今年の僕をそのまま反映したような作品となっていますので、興味のある方は是非お聴き下さい。僕が喜びます。

 

以上で僕の記事を終了したいと思います。他にも紹介したい曲は山ほどあるのですが、それは今年の年表を作るのと同時に紹介できたらいいなと思っています(年表は作らないと思いますがね)。

アドベントカレンダーはまだ続きますので、参加してくださった方々が紹介される沢山の曲を、この機会に聴いてみてはいかがでしょうか?

それではまた...。

2021/08/22の曲紹介 (Dreamville "Down Bad")

どーもー、本日2つ目の曲です(溜めてる分)。

これ書いたら課題やりマース、ハーイ。課題も溜まってるんでやばいっすー。

というわけで、早速行っちゃいましょ〜。

 

今回紹介する曲はこちら!

 

Dreamville "Down Bad (Feat. JID, Bas, J. Cole, EARTHGANG, Young Nudy)"

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J. Coleが設立したレーベルDreamvilleからリリースされたコンピアルバム「Revenge of the Dreamers III」からの曲です。この曲は、レーベル設立者のJ. Coleを始め、Young Nudy、レーベル所属ラッパーのJID、Bas、EARTHGANGがフィーチャーされています。

この曲では今までずっと注目されてきていなかったDreamvilleのラッパーたちがテンポの速いビートに合わせて本性を発揮しまくる曲となっています。良くいえば才能発揮、悪くいえば暴走している曲となっています。「今まで底辺にいたけど王冠を奪うためにここまで這い上がってきたんだ」というJIDのパートがとても印象的ですね。

僕は個人的にこれらのラッパーが今後活躍することを心から楽しみにしていて、2020年代のヒップホップシーンを代表するアーティストになってほしいと心から思っています!

 

少しでも気になった方は是非聴いてみてください!

(下のURLをタップすると曲が聴けます)

https://youtu.be/lIM1hejXzhw

 

それでは!

2021/08/21の曲紹介 (G-Eazy "Drifting")

かなり溜め込んでいるやなぎぃです。

何を溜め込んでいるのかはご存知だと思います。

そうです。ブログです。

やっぱり週一にすれば良かったかなぁって思っちゃったりしてるこの頃。

さあさあ、早速曲紹介に行っちゃいましょうか。

 

今回紹介する曲はこちら!

 

G-Eazy "Drifting (Feat. Chris Brown & Tory Lanez)

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超絶イケメンラッパーのG-Eazyの認知度がさらに上がったアルバム「When It's Dark Out」からの一曲。DVで度々逮捕されるR&BシンガーのChris Brownと、昨年Megan Thee Stallionに向かって発砲したのにも関わらず「俺は悪くない」と言い張ったTory Lanezをフィーチャーしています(この紹介の仕方めっちゃ悪意あるけどアーティストとしては好きだからね。嫌いじゃないからね)。

この曲では、有名になってしまったが故に恋人と一緒にいられる時間が減り、関係が拗れてしまったという失恋(?)ソングです。だんだん有名になっていく主人公が世界へ飛び回り、飛び回る度に別の女性と夜を共にしたりしていたせいで、恋人と一緒にいられる時間が減ったり嫌悪感を抱かれたりしたことによって熱が冷めてしまい、主人公が自身が行った行為を顧みて後悔するという内容となっています。ラップソングですが、優しい雰囲気のビートとChris Brownの歌声が綺麗にマッチしていてとても聴きやすいと思います。

 

少しでも気になった方は是非聴いてみてください!

(下のURLをタップすると曲が聴けます)

https://youtu.be/gE1Gbwn-LU0

 

それでは〜。